干潟に潜む幻の巨大生物を撮影! 3mあるゴカイの仲間

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杉浦奈実
【動画】干潟に潜む巨大生物「サナダユムシ」採取成功=高知大の伊谷行教授、京都大の後藤龍太郎助教提供
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 干潟の砂の中に潜み、全長3メートル近くにもなる巨大なゴカイの仲間「サナダユムシ」の全体を掘り出し、生きている姿を動画で撮影することに京都大学高知大学のチームが初めて成功した。本体の採集成功自体も88年ぶりで、謎だらけの生態に迫る足がかりになると期待される。

 サナダユムシは、釣り餌に使われるユムシの仲間で、ゴカイやミミズと同じ環形動物だ。日本各地の砂と泥が混ざった干潟にすんでいる。ユムシの仲間としては世界最大だ。

 本体はソーセージに似た形で、干潟に掘った深い縦穴の中に身を潜めている。2メートル以上になるテープ状の「口吻(こうふん)」を穴から干潟の表面に伸ばし、ベルトコンベヤーのように干潟の砂を本体に送り込んで、砂についた有機物を食べている。

 口吻はちぎれやすく、巣穴の周りをスコップなどで掘ろうにもすぐ崩れてしまうため、深い場所にいる本体を採るのはとても難しい。そのため、専門家の中でサナダユムシは「憧れの生き物」になっていたという。これまでの採取記録は1901年の8個体、31年の1個体に限られる。

 高知大の伊谷行教授らは「ヤビ―ポンプ」という、金属製のパイプとレバーを使った道具でこの難題に挑戦。2019年、20年に、瀬戸内海のハチの干潟(広島県竹原市)など2カ所でそれぞれ1個体を採取することに成功した。

 75センチのパイプをほぼ砂の中に埋めるようにして採ったという。写真や動画により、生きている時の色や、うねうねと動く様子を記録することにも成功した。

 採取したサナダユムシを、こ…

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