「次に殺されるのは自分かも」アフガン支援者ら祈る無事

有料会員記事アフガニスタン情勢

笹川翔平、山本知佳、武田剛、伊藤繭莉、外尾誠、植松敬
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 アフガニスタンの首都カブールが反政府勢力タリバーンに占拠され、ガニ政権が崩壊したことに、国内のアフガニスタン関係者に動揺が広がった。タリバーン政権が倒れて20年。再び混乱し始めた情勢に家族や知人の無事を願う声や国情の安定を祈る声が相次いだ。

 1994年から20年余りにわたってアフガン訪問を重ね、女性や子どもの教育などを支援してきた兵庫県宝塚市の西垣敬子さん(85)は情勢が緊迫する中、現地と頻繁に連絡を取ってきた。「急激に状況が変化してみんな戸惑っている」。連絡が取れなくなった人もいるという。

 米国に留学経験のある男性は数日前、「米国に留学した人が2人殺された。3人目は自分かもしれない」と不安な心境を西垣さんに明かした。芸術が専門の男性大学教授も「作品は燃やされるだろう。自分も命を狙われるのではないか」とおびえていたという。

 タリバーンは96~2001年にアフガンの政権を握った際、極端なイスラム教の解釈をもとに、女性が教育を受けることなどを禁じた。国際社会では女性の人権抑圧への懸念が高まる。

 前政権時代をよく知る西垣さんは「当時の記憶があるから国際社会の反応は当然だ」としつつ、「20年が経ち、国際社会からの孤立は避けようとするはず。以前とは違う、進歩したタリバーンになっていると信じたい」と話す。

 90年代後半に西垣さんが会ったタリバーン関係者は「平和が訪れれば女性の教育は再開する」と話していた。メンバーにも10代の若者が多く、西垣さんが「あなたたちが大事にしているお母さんは女でしょう」と、女性教育の重要性を指摘すると、みな戸惑ったように苦笑いしたという。

 西垣さんは07年、東部ジャララバードのナンガルハル大学に定員50人ほどの女子寮を作った。今春、現地から「今年も寮は満員です」と写真が送られてきた。「おそらく今、寮には誰もいないと思うと悲しい。でも落ち着けば、また女子学生たちが戻れるようになると信じている」と話す。

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