TVはどう生き残る 看板アナが到達した「額縁」の境地

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聞き手・神田大介、構成・岸上渉
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 関西の民放各局が激しい視聴率争いを繰り広げる平日夕方の報道情報番組が、相次ぎ放送開始時間を前倒ししている。このうち午後3時45分に始まるのが朝日放送(ABC)テレビの「キャスト」。そのメインキャスター(MC)を務める上田剛彦さん(46)には、ある「危機感」があるという。朝日新聞ポッドキャスト(8月23日配信)の収録で、テレビやアナウンサーの役割や将来像を熱く語った。

Apple Podcasts や Spotify ではポッドキャストを毎日配信中。音声プレーヤー右上にある「i」の右のボタン(購読)でリンクが表示されます。上田さんの音声の続きも今後、4回にわたって配信する予定です。

 ――まずは毎日3時間15分の生放送、長くないですか?

 「長いですね(笑)。最近、どこの局でも、報道情報番組が長時間化している傾向はあります。それだけ視聴者が生の情報を求めているということだと思います。『キャスト』はこの10月にちょうど10年になりますが、開始を1時間前倒ししたのが2年前の春。それをさらに5分早めて、現在の時間になりました」

 ――視聴率への影響は。

 「コロナ禍が深刻になった昨年以降、ニュースへの関心が高まったのか、視聴率もやや上向き。ただ、毎分視聴率のグラフをみると毎日胃が痛くなります。『僕がこんなこと言ったから、数字が落ちたんだ』と」

 「近場なら海外旅行もできてしまうくらいのこの3時間15分、どんな言葉なら視聴者に響くのか。何のニュースなら届くのか。僕の役割は、お客さん(視聴者)にニュースという料理を、楽しんでもらうための『前振り=説明』をすること。日々、放送後に本当にベストな言葉の選択だったのかを悩んでしまいます。CМ中、直前のコメントの『てにをは』や表現について、『あー、間違えた……』『言いたいことが伝わらなかった……』と落ち込むことも。それを引きずってしまうといいことは一つもないので、生放送中は忘れるようにしていますが。夕方番組のМCになってから、喜怒哀楽が激しくなりました。気持ちの切り替えが大切ですね」

 ――大阪ではもはや「夕方の顔」とも言うべき上田さんですが、実は東京・蒲田のご出身なんですね。

「ミヤネ屋」ならぬ「ウエダ屋」やろうという気持ちは?

若い頃から上沼恵美子さんや先輩の宮根誠司さんにかわいがられてきたという上田アナ。記事の後半では自身の将来像やテレビの生き残り策について、MC神田大介がさらに切り込みます。

 「僕自身は東京(出身)がア…

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