育休で変身、多様な働き方制度20超 岡山のメーカー

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松田史朗
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 「陽(ひ)だまりのように心地良い会社」。そんなイメージを大事にしながら、社員の働き方を多様化することで入社希望者が急増した会社がある。醸造食品機器を手がける「フジワラテクノアート」(岡山市)だ。

 本社は岡山空港のすぐ横。時折、ゴーッという地響きが敷地内を駆け抜ける。

 みそや酒といった醸造食品に必要な国内の麴(こうじ)は機械生産の8割が同社の機器で製造されるが、注力するのはものづくりだけでなかった。

 「1時間単位の有給休暇」や「子どもが小学校卒業するまで可能な時短勤務」(法定は3歳未満)「資格受験への報奨金」――。現場の声などをもとに新設した制度は20を超える。社員の家族も参加するお祭りや年1回の社員旅行など「古き良き昭和」を思わせるイベントも欠かさない。副社長の藤原加奈は根底にあるのは「目先の利益を追わないという風土」と言う。

 だが、社員の働き方や採用に本腰を入れたのは、ここ20年ほど。もともとは従業員の大半が男性で、女性は数人の事務職員のみ。かつての中小企業的な面も強かった。「出産がある」という理由で女性の採用に消極的な発言をする社員もいたという。

 きっかけは2000年、先代…

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