「米軍敗退を平和の機会に」 イラン、アフガンを注視

アフガニスタン情勢

テヘラン=飯島健太
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 アフガニスタンのガニ政権が崩壊したことを受け、国境を接するイランのライシ大統領は16日、「我が国はアフガニスタンの安定に最善を尽くす」と述べた。

 アフガニスタンの首都カブールを制圧したイスラム主義勢力タリバンとは対話の窓口があり、イラン側は平和的な権力移行を呼びかけている。ライシ大統領はこの日、ザリフ外相と協議し、「米軍の敗退が、アフガニスタンに平和を取り戻す機会に変化しなければならない」と述べた。

 イランは東部で約900キロにわたってアフガニスタンと国境を接しており、タリバンの動向や難民の流入を注視している。

 イランの外務報道官は15日、アフガニスタン国内にある大使館など計5カ所の公館のうち3カ所で職員を退避させたと明らかにした。国境沿いの3州では、アフガニスタンから難民が入国した場合に受け入れる態勢を整えたという。

 一方、イラン内務省は16日、アフガニスタンの政府や州、軍の関係者が航空機でイランに入国したが、アフガンに送り返されたと発表した。理由は明らかにしていない。

 イランメディアによると、中部の宗教都市コムでは16日、タリバンの復権に対する抗議活動が起きた。タリバンの過去の抑圧政策について、イランでも警戒する声が高まっている。(テヘラン=飯島健太