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日医工、メディパルと資本業務提携 品質管理向上めざす

田中奏子
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 後発薬大手の日医工(富山市)は17日、医薬品卸大手のメディパルホールディングス(東京)と資本業務提携を結び、52億円の出資を受けると発表した。日医工は薬剤出荷試験で法令違反があり、3月に富山県から業務停止命令を受けた。提携により製造と品質管理体制の改善をめざす。

 メディパルは日医工の第三者割当増資を引き受け、9・9%の株式を持つ筆頭株主になる。日医工は調達した資金を、違反のあった富山第一工場を含む工場の設備投資にあてる。品質改善のため、原料の取り違えを防止するシステムや出荷時の不良品検出精度を向上させる検査機などを導入するという。

 4月から富山第一工場での生産を順次再開させているが、現在も出荷ができていない製剤も多い。最も遅れるものは来年4月以降になる見通し。再発をふせぐため、品質管理にたずさわる人員を増やす組織改編などに取り組んでいる。

 後発薬メーカーでは昨年以降、不祥事が相次ぎ、業界全体で供給の遅れが生じている。2年ごとだった薬価改定が医療費抑制のために毎年になるなど、業界を取り巻く環境は厳しい。

 両社は今後、医薬品の安定供給のための新たな流通モデルをつくる。生産量を両社で事前に調整するなどして、効率的な生産体制づくりを目指すという。(田中奏子)