イスラム主義勢力タリバンが武力で政権を崩壊させ、混乱が広がっているアフガニスタンで、日本大使館や国際協力機構(JICA)事務所で働いてきたアフガニスタン人のスタッフやその家族が、国外に退避する見通しが立たないまま、アフガン国内にとどまっていることが複数の関係者の話でわかった。
日本人の大使館員12人は17日、航空機でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに退避した。
日本外務省の幹部によると、現地スタッフの退避は先週から議論をしていたが、航空機の手配ができず、棚上げ状態になっている。家族も一緒に退避する必要があり、規模も大きくなるため、移動手段を確保するめどが立たないという。
「日本のために尽くしてきたが」 スタッフや家族は数百人
日本大使館で働いてきた現地…