動いた中国とロシア、タリバンに独自のパイプも慎重姿勢

有料会員記事アフガニスタン情勢

北京=高田正幸 モスクワ=喜田尚
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 アフガン政権の崩壊を受けて、イスラム主義勢力タリバンとのパイプを持つ中ロが動き始めた。アフガニスタンがテロ組織の「温床」となることへの懸念は強く、タリバン側がどのような国づくりを進めるのか見極めようとしている。

新疆ウイグル自治区への影響恐れる

 「米国と対話し、アフガン情勢を軟着陸させたい」

 16日、中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相はブリンケン米国務長官と電話協議した。「米軍の拙速な撤退」を批判しつつ、「米国はアフガン再建で建設的な役割を果たすべきだ」と促した。

 王氏は16日、ロシアのラブロフ外相とも協議。中国政府でアフガニスタン問題を担う岳暁勇特使がイランのザリフ外相と会うなど活発な動きを見せた。今後の展開が見通しにくいなか、まずは多国間の枠組みで情勢の安定化を目指す構えとみられる。

 中国政府はタリバンによる政権奪還には「アフガニスタン人民の意思と選択を尊重する」(外務省報道官)との立場だが、タリバンの統治をもろ手をあげて歓迎しているわけではない。

 アフガニスタンは新疆ウイグ…

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