アフガン再建、「米中協力の舞台にも」 中国の識者語る

有料会員記事アフガニスタン情勢

聞き手・林望
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 急展開したアフガン情勢を、米中対立の文脈からどう読み解くべきか。中国外交学院外交学部の蘇浩教授(米中関係、アジア情勢)に聞いた。

――アフガン政府の崩壊は、アジアでの米国の影響力にどう影響するか

 米国は、親米政権の下でアフガンを導こうという長期戦略で挫折し、米軍の拙速な撤退がもたらす結果も見誤った。二つの失敗が重なり、米国の威信は深く傷ついただろう。

 米国は、中国を抑え込むという戦略の転換のためにアフガン政府を犠牲にした。自国の利益を優先しパートナーを見捨てるように撤退したことは、米国に対する同盟国や友好国の信頼もそいだのではないか。

――米軍の撤退で生まれた力の空白は、中国の地域戦略に有利に働くか

 難しい問題だ。一つ言えることは、米国は自国の利益にかなう形に地域の秩序を変えようとした。それが地域の現実や伝統と一致せずに失敗した。アラブの春以降、中東で起きたことと同じだ。

 中国はその教訓も学んでいる…

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