あえて「5日後に警察へ」 発覚遅らせる特殊詐欺新手口

木村俊介
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 「お金が引き出されている。カードを確認しないと」という電話の後、訪れた男にキャッシュカードを盗まれる被害が愛知県津島市内で発生した。男は「(5日後の)16日に津島署に行き、手続きを」と説明。その言葉を信じた被害者が署に出向き、被害が判明したという。署は、発覚を遅らせるための手口とみている。

 署によると、11日午後2時20分ごろ、警察官を名乗る男から津島市内の80代の女性宅に電話が入った。「詐欺を働いている人を捕まえた」「あなたの口座からお金が引き出されている」「キャッシュカードを確認する必要がある」などと言われたという。

 その日の午後4時ごろに男が女性宅を訪問。女性は指示に従い、差し出された封筒に3枚のキャッシュカードを入れた。女性が印鑑を取りに離れた隙に封筒をすり替えられ、カード3枚を盗まれたという。警察官を名乗る男との電話のやりとりの中で暗証番号が伝わっていたとみられ、11~13日に計約250万円が引き出されていた。

 女性は、訪れた男に「16日に津島署に行き、銀行の人と手続きしてください」などと言われていた。5日後の16日になり、すり替えられた封筒を持って津島署に行き、被害が判明した。

 署は、「口座からお金が引き出されている」などの電話があった場合は1人で判断せず必ず誰かに伝えて相談すること、警察官や金融機関の職員が暗証番号を尋ねることはないことを改めて呼びかけている。(木村俊介)