長打力の源、バラバラ練習「パーソナル」 弘前学院聖愛

奈良美里
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弘前学院聖愛

 「次、パーソナル」の掛け声で、部員たちはてんでバラバラのメニューに取り組み始める。空に向かってドッジボールを投げ上げたり、ブリッジや逆立ちをしたりする部員も。

 この「パーソナル」という筋力トレーニングこそ、青森大会での7本塁打をはじめとする長打力の源だという。スポーツトレーナーの成田暢平(ようへい)さん(35)が部員それぞれに違うメニューを考えている。

 弘前出身で、プロトレーナーとして野球を中心としたスポーツの指導に携わる。7年前から県内の高校や大学の野球部で筋トレを指導しており、今年4月から聖愛部員の筋トレや体づくりの助言に当たっている。「道具に力を伝える体の準備は、一人ひとり違う」

 青森大会直前の5月下旬。新型コロナの影響で練習試合ができなくなった。本来なら調整に充てる時期だが、あえて体を作りあげるという「基礎基本」に立ち返った。軸がぶれるなら逆立ちを。下半身を鍛えるスクワット、走る時の足の使い方まで見直した。

 自分に合ったトレーニングを続けた部員の体はぐっと太くなり、青森大会の51安打のうち21本が長打という結果に。関西入りしてからも練習時に打った球が場外に飛んでいくという頼もしいハプニングもあった。

 雨で順延が続いているが、オンライン取材で長利斗真選手はこう語った。「練習時間が延びてプラスになっている。この期間で強化したことが試合で出れば最高です」(奈良美里)