アフガンで地雷除去中に失った足 パラ選手が今思うこと

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河崎優子、荒ちひろ
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 アフガン政権の崩壊で、東京パラリンピックの同国選手団は来日できなくなった。一方、アフガニスタンでの困難を乗り越え、東京の舞台に立つ選手もいる。

地雷で足を失った20分後「パラに出てみせる」

 豪州軍のエンジニアだったカーティス・マグラス(33)は2012年夏、アフガニスタンで地雷を除去する任務についた。街や村が見渡せる小さな丘の上に、アフガン政府軍や警察がその存在を示し、治安維持活動をするための場所を作るため、タリバンが埋めた地雷を金属探知機で見つけては処理した。

 気温は40度超。照りつける暑さの中、砂漠のような乾いた土地を水やラジオなど25キロほどの装備を身につけて歩いた。5メートルごとに地雷が見つかるほど密集する地域もあった。撤去作業を難しくするためにタリバンが捨てた空き缶に探知機が反応することも多く、作業はなかなか進まなかった。それでも「この国を安全で平和な場所にしたい」と任務を続けた。

 地雷を踏んだ時、何が起きたか分からなかった。岩や砂ぼこりが舞った。ひじを使って立ち上がろうとすると、足がなくなっていた。激痛と出血で意識が遠のく中、20分後、救助ヘリに運び込まれた。心配そうに見つめる仲間たちを少しでも安心させるために口をついて出た冗談が「パラリンピックに出てみせるよ」だった。

 目を覚ますと、病院のベッド…

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