アフガン撤退、冬まで延期していたら 米国内からの指摘

有料会員記事アフガニスタン情勢

聞き手・園田耕司
[PR]

 米国が後ろ盾となっていたアフガン政権の崩壊は、米国内でどのように受け止められ、国際社会にどう影響するのか。ジャーナリストとしてアフガニスタンでの取材経験もある米シンクタンク・クインシー研究所のアナトール・リーブン上級研究員に聞いた。

 ――今回の政権崩壊をどう見るか。

 「アフガン政権は弱体政権である一方、タリバンは民衆からの大きな支持を得ていた。それゆえ私は今年初めに出版した著作の中でも、政権崩壊を予測していた。だが、こんなに早く崩壊するとは思わなかった。ソ連のアフガン侵攻では、1980年代末にソ連が撤退したあとも、親ソ政権は3年間続いた。今回、米国が後ろ盾となった政権は事実上わずか2週間で陥落した。これはベトナム戦争の状況と酷似している」

 ――米国世論の受け止めをどうみるか。

 「今回のアフガン陥落が短期的には、バイデン政権にとってどこまで打撃になるかはわからない。『もしアフガン軍兵士が自国のために戦わないのであれば、米国の兵士を派遣してそのために死なせるのは間違っている』というバイデン氏の演説に、多くの普通の米国人は共感していると思うからだ」

 「しかし、米国の政治・外交安保のエリートたちにとってみれば、カブールの国際空港の映像を見て1975年のサイゴン陥落と同様の屈辱を感じただろう。サイゴン陥落当時のイメージは今でも米国内で漂い続けている。このように、米国内では大勢の一般の有権者とエリートたちの二つの受け止め方があると思う」

 ――米軍の撤退時期をどうみるか?

 「バイデン氏は撤退のタイミ…

この記事は有料会員記事です。残り582文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら