11日間でのアフガン崩壊、想定超える事態 米軍トップ

アフガニスタン情勢

ワシントン=高野遼
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 アフガニスタンからの米軍撤退による混乱をめぐり、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は18日、国防総省で記者会見し、「アフガン政府軍と政府が11日間で崩壊すると示唆する情報はなかった」と述べ、政権としては想定を超える事態だったとの見解を強調した。

 ミリー氏によると、米情報機関は複数のシナリオを想定し、イスラム主義勢力タリバンが早期にアフガン政権を崩壊させる▽内戦になる▽交渉による解決――といった状況に備えていた。政権崩壊までにかかる期間については、米軍撤退から数週間~数年の幅広い予測があったという。

 実際には、タリバンが最初の州都を制圧してから10日前後で政権崩壊に至った。ミリー氏は、ここまで早期の崩壊を示唆する情報はなかったと語り、政権がそういった情報を持ちながら撤退を強行したとの見方を否定した。

 米軍は、国外退避を望む米国人やアフガニスタン人らの救出作戦をカブールで続けている。タリバンが米国との合意に反し、市民が空港に向かうのを妨害しているケースがあるという。

 オースティン米国防長官は18日の会見で、「(米軍は空港の)外に出て多くの人を救い出す能力はない」として、まずは空港に自力で到着した人の退避に専念する考えを示した。(ワシントン=高野遼)