世界最悪のコロナ死者、自宅療養が背景に インドネシア

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半田尚子
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 新型コロナウイルスの感染が続くインドネシアで、連日1千人超が亡くなる世界最悪の事態が続いている。原因の一つが自宅療養者の増加。病院にかかるタイミングを見極められず、病状が急速に悪化して手遅れになるケースが多いという。実際の死者数が公式発表の2倍になるとみる専門家もいる。

 ジャカルタに住む会社員のアヌグラ・アリフさん(26)は7月、職場での会食後に体調が悪化。ワクチンを1回接種していたが、2日後の検査で新型コロナへの感染が判明した。同居の父母も陽性となったが症状は重くないと判断。家族で自宅療養すると決めた。

 約1週間後、母の体調が突然悪化し、息を吸えないほど激しくせき込んだ。近所の医者は専門病院での受診を勧めたが、連日、病床不足が報じられていた。「入院できる保証はない。外へ出る方がリスクが高い」と自宅にとどまった。

 自宅療養の人が増え、医療用酸素タンクは1本約20万ルピア(約1500円)と価格が4倍になり、2本しか買えなかった。せき止めや熱冷ましの薬も通常の5倍の値で売られていた。

 最悪の事態に備え、緊急対応…

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