阪神園芸また神整備 絶望的な球場、1時間20分で復活

伊藤雅哉
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 悪天候が続く阪神甲子園球場で、また阪神園芸の「神整備」がグラウンドを復活させた。

 第103回全国高校野球選手権大会は19日、大雨のため第1試合の近江(滋賀)―日大東北(福島)が五回途中で降雨ノーゲームになり、第2試合の西日本短大付(福岡)―二松学舎大付(東東京)とともに20日に順延された。

 第3試合の京都国際―前橋育英(群馬)、第4試合の作新学院(栃木)―高松商(香川)は、天候の回復を待って午後3時ごろの開始を目指すことになり、阪神園芸の出番がやってきた。

 スタッフが動き出したのは午後1時半過ぎ。まだ小雨は降っていたが、まずは一、三塁側ベンチ前の人工芝部分まで流されていた土を、スコップで内野部分に戻す作業から始めた。続いて、内野の大きな水たまりにハンマーで杭を打って穴を開け、水を抜いた。2時ごろにはマウンドと本塁付近に敷いていた防水シートをはがした。

 内野の水たまりは、ざぶとんほどの大きさの吸水シートを何枚も使い、手作業で整備していった。外野の芝はローラー式の器具を使って水を運ぶ。並行してマウンド、本塁付近に土を足した。

 2時15分、京都国際の選手たちが一塁側ベンチへ。続いて前橋育英の選手も三塁側ベンチに入った。2時20分になり、第3試合の3時開始がアナウンスされた。

 残りは40分。約20人のスタッフの整備は続いた。水が浮いている部分に砂をかけ、土となじませる。両校の選手ともキャッチボールはベンチ前で行い、内野ノックは一、三塁コーチスボックス付近で受けた。

 午後2時50分ごろ、白線が引かれ整備が終わった。この間、約1時間20分。土砂降りの雨に打たれ、正午ごろまでは絶望的なグラウンドコンディションだった。急ピッチの作業で球児の舞台は整った。伊藤雅哉