オスプレイ部品落下、翌日に同機種訓練 県「言語道断」

寺本大蔵
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 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイから部品の一部が落下する事故があり、沖縄県の謝花喜一郎副知事は19日、橋本尚文・外務省沖縄担当大使と小野功雄・沖縄防衛局長を県庁に呼んで抗議した。事故原因判明までの同機種の飛行中止などを米軍に働きかけるよう求めた。

 12日午後9時半ごろ、パネル(長さ約110センチ、幅約70センチ、厚み約2センチ)と、フェアリングと呼ばれる部品の一部(長さ約40センチ、幅約40センチ、厚み約0・3センチ)がオスプレイから落下した。場所は沖縄本島またはその周辺海上とみられる。防衛局によると、けが人や建物の被害は確認されていない。

 謝花氏は、6月にうるま市の津堅島にヘリが不時着するなど米軍機の事故が相次いでいることを挙げ、「激しい怒りを覚える」と述べた。さらに県への連絡が事故発生から約20時間後の翌日で、事故翌日から同機種が訓練していることを指摘し「事故原因が究明されておらず、言語道断だ」と批判した。橋本氏は「東京(の本省)に報告し、(連絡の迅速化などを)検討する」と述べた。

 事故を巡っては、宜野湾市の松川正則市長も17日、米軍キャンプ瑞慶覧を訪れ、米海兵隊政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐に抗議した。市によると大佐は「市民、県民に不安を与えた」として謝罪し、事故原因や部品の落下場所は不明と説明したという。

 市長が安全が確認されるまでの飛行停止を求めたが、大佐は「即応態勢を維持するため、緊急点検した上で飛行を再開している」と述べ、応じないとした。また、日本側への連絡が事故翌日になったことについて大佐は「いろいろな情報をつかむのに時間がかかった」と説明し、今後改善に努める考えを説明したという。

 宜野湾市議会は20日、再発防止策が講じられるまでの同機種の飛行訓練中止などを米軍に求める抗議決議を可決し、外務省沖縄事務所と沖縄防衛局に訓練中止を働きかけるよう要請に行く予定。(寺本大蔵)