コロナに感染した妊婦、重症化リスクが25週以上で上昇

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神宮司実玲
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 厚生労働省の研究班(代表者=山田秀人・手稲渓仁会病院不育症センター長)が、国内で新型コロナウイルスに感染した妊婦144人の症状や分娩(ぶんべん)状況を調べたところ、妊娠25週以上で重症化のリスクが上がることがわかった。

 中間報告によると、144人のうち、軽症は111人(77%)で、うち無症状は10人だった。

 息切れや肺炎などの症状がある中等症Ⅰは13人(9%)、酸素吸入が必要とされる中等症Ⅱは18人(13%)、重症は2人(1%)だった。

 妊婦は子宮が大きくなると、横隔膜が上がり呼吸がしづらくなる。このため、新型コロナに感染すると、一気に呼吸状態が悪化するおそれもある。母体を守るため、出産予定日より早く帝王切開で産むこともあった。

 144人を分析すると、妊娠25週以降の妊婦で、中等症Ⅱと重症になるリスクが1・24倍になることがわかった。

 調査をまとめた神戸大の出口雅士特命教授(産婦人科)は、「出産方法は、各病院の医療体制、週数と重症度の兼ね合いなどによって決められている」と話す。

 出産の情報が得られた60人…

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