投手で4番が目立つ甲子園 大谷の活躍で増えるか二刀流

山口史朗
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(19日、高校野球選手権大会 日大東北-近江 五回途中ノーゲーム)

 第1試合は「投手で4番」対決だった。

 日大東北の吉田達也は五回途中1失点。「直球が走って押していけた」。打っても1安打を放った。

 近江は背番号8の山田陽翔が5回無失点。攻撃では五回2死満塁、自らの打席の直前で雨脚が強まり、ノーゲームに。「おれに回してくれという気持ちは強かったです」と残念がった。

 ともに投げないときは外野手として試合に出場することが多い。投げて打っての「二刀流」だ。

 海の向こうではこの日、大リーグ・エンゼルスの大谷翔平が両リーグトップの40号本塁打を放ち、投げても今季8勝目を挙げた。

 投打にレベルが高くなり、練習の細分化が進んだ近年、「エースで4番」は減少傾向にあった。現行の49代表制となった第60回大会(1978年)では10人いたが、一昨年の第101回大会では1人だった。打撃が良くても、負担軽減のために下位打線に座ることもある。

 それが今大会は近江、日大東北の2人を含め、ここまで4人。3番や5番を打つ選手も多い。

 トップレベルの価値観は高校球児に間違いなく影響を及ぼす。大谷の活躍で再び、投打両面で躍動する選手が増えるかもしれない。山口史朗