アフガン、東京パラ出場ピンチ 女性代表が支援訴え

笠原真
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 イスラム主義勢力タリバンアフガニスタンで権力を掌握したことで、24日に開幕する東京パラリンピックに出場予定だったアスリートの夢が阻まれようとしている。情勢悪化で現地を出発できず、選手らは「どうか参加させてほしい」と国際社会に支援を求めている。

 「これまでたくさん努力してきましたが、今は家に閉じ込められ、買い物や練習にも行けません。自分が大会に参加できるかどうかも確かめられないのです」

 同国のテコンドー代表のザキーア・コダダディ選手(23)は17日、ロイター通信に公開した動画でそう訴えた。

 アフガニスタンではタリバンの攻勢で国内情勢が急速に悪化した。首都カブールの空港でも混乱が続き、16日に出発する予定だったコダダディ選手、陸上のホサイン・ラソーリ選手ともに出発できなかった。同通信によると、アフガニスタンのパラリンピック委員会も今大会の参加断念を認めた。

 左腕に先天性の障害を持つコダダディ選手。練習環境に恵まれないなか、パラリンピック出場を夢見て裏庭や公園でも練習を積んできたという。国際大会で活躍するなど実績を残し、東京大会の出場権を獲得した。女性パラリンピアンの出場は、アフガニスタンで2人目の快挙だった。

 コダダディ選手は公開した動画の終盤で、「アフガニスタンの女性を代表してお願いがあります」と述べた上で、こう訴えた。

 「どなたか私に手を差し伸べていただけないでしょうか。世界中の女性、女性を保護する団体、全ての政府や組織の皆さん。アフガニスタンの女性がパラリンピックに出場する権利を奪われないよう、どうか助けてください。乗り越えてきた困難や苦労を無駄にしたくないのです」(笠原真)