自民党総裁選、さや当て激化 岸田氏、党執行部を牽制

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笹井継夫、野平悠一
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 菅義偉首相自民党総裁)の9月30日の総裁任期満了に伴う総裁選をめぐり、党内のさや当てが激しくなりつつある。

 自民党岸田文雄政調会長は19日、自身が率いる岸田派宏池会)の会合で、次期総裁選について「自民党が幅広い選択肢を持つ政党であるということを示す大変貴重な場である」と述べ、総裁選に複数の候補者が立つことが望ましいとの考えを示した。党執行部が、菅氏の「無投票再選」のシナリオを描くなか、岸田氏の発言はそうした動きを牽制(けんせい)した形だ。

 会合には約20人が参加。岸田氏は、昨年の総裁選が党員投票を省略した「簡易型」だったことを念頭に「フルスペックでしっかりとした総裁選挙をやらなければならない」とも述べ、党員投票の必要性を改めて強調した。ただ、自身の立候補については「総裁選の日程が確定したら、どう関わるかをしっかりと考えていきたい」と述べるにとどめた。

 岸田氏の発言の後、出席者からは「早急な決断をお願いします」、「今こそ宏池会の神髄を鳴り響かせるべきだ」などと岸田氏の立候補を求める声が相次いだ。

 一方、岸田派の元名誉会長で、今も派内に一定の影響力を持つ古賀誠自民党幹事長は、同日のTBSのCS番組の収録で、新型コロナ感染対策を優先させるべきだとの考えを述べ、「(岸田氏は)こういう状況の中で出馬まで踏み切るという決断にはいたらないんじゃないか」と指摘。総裁選への意欲を示す党内の議員について「総裁選に出馬するというのは、選択肢としては考えられません」と述べ、菅氏の無投票再選を支持した。

 昨年の総裁選で菅氏に敗れた岸田氏は、総裁選で支援を期待する安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相が今回も菅氏を支持する姿勢を周囲に示していることから、立候補について難しい判断が迫られそうだ。

 一方、高市早苗総務相と下…

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