異例の天候が続く夏の甲子園 順延か実施か…難しい判断

安井健悟
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 第103回全国高校野球選手権大会は19日も雨に悩まされた。当初予定の第1試合は五回途中で雨脚が強まり、今大会2回目のノーゲーム。この日の第2試合を含め今大会の順延は7度目(一部順延を含む)。異例の天候に大会本部は日々、難しい判断を迫られている。

 主催の日本高野連や朝日新聞社でつくる大会本部は19日、天候への対応についてオンライン会見で説明した。「予報の難しい天気が続き、大会運営に苦労している」。副委員長の山本秀明・朝日新聞高校野球総合センター長はこう述べた。

 大会本部は天候不良が予測される日は午前5時半に会議を開き、契約する気象情報会社や球場のスタッフの意見も聞き、試合ができるかどうかを判断している。気象情報会社のスタッフは常時、球場周辺の湿度や風を計測したり、パソコンで雨雲の動きを確認したりして本部に助言する。今大会でこうした会議は日に何度も開かれている。

 ただ、気象庁によると停滞前線はわずかな動きで降り方が変わり、局地的な降雨の予測は難しい。19日は午前6時半時点で「第1試合終了まではもつ」と見られたが、午前9時ごろから急激に雨が強まった。

 第2試合を順延し、雨がやむ可能性があった午後から第3、第4試合をするとの判断も異例だった。第2試合の二松学舎大付と西日本短大付の両校は午前8時半には球場入りしており、選手たちの体調を考え、長時間待たせるのは望ましくないと判断したという。

 再三の順延について、二松学舎大付の市原勝人監督は「条件はどこも一緒。与えられた環境のなかで最善を尽くす気持ちで準備していきたい」。西日本短大付の西村慎太郎監督は、甲子園の室内練習で球場になれてきた面もあるといい、「何回もこういう経験をさせてもらって、プラスにとらえている」と話した。

 決勝は29日にずれ込んだ。大会本部は、準々決勝翌日の休養日は「3連戦の回避」のため維持するとしつつ、「今後も雨が予想される。その都度、適切な判断ができるようにします」としている。(安井健悟)