ビンテージ家具も高騰 名作は「値下がりしないベンツ」

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編集委員・後藤洋平
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 著名デザイナーが手がけたビンテージの家具の値段が上がり続けている。ジョン・F・ケネディが愛した「名作中の名作」とされる椅子の実勢価格は、この10年で倍に。ル・コルビュジエのいとこがデザインした家具も注目を集めている。インテリアの歴史に刻まれた傑作は日常的に使っても、引っ越しや模様替えなどで手放す際に「利益」が出るという。その背景に迫った。

写真・図版
ピエール・シャポーのテーブルと、ハンス・ウェグナーがデザインしたPPモブラー社製701チェア。椅子の材質はマホガニーで、1脚38万円(モトファニチャー提供)

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 ビンテージのブランド時計と同様、古い名作家具も値上がりを続けている。イケアやニトリなど、洗練された家具が格安で購入できるようになったが、ここ数年、複数のインテリア業界の関係者から何度も「本当の意味でもっとお得なのは、デザイナーものでオリジナルのビンテージ家具だ」と聞かされてきた。

現在は使えない木材

 東京都大田区相模原市に拠点があるインテリアショップ、モトファニチャーの橋本陽介エグゼクティブマネジャーによると、ミッドセンチュリーの時代に北欧を中心に多く使われたチークやローズウッド、マホガニーといった木材は乱伐などによって、ごく限られた形でしか家具の材料として使えなくなった。そのため、現在では主にオークやウォールナットなどが用いられている。

 橋本さんは「硬度や質感、木…

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