中国、アフガン巡り活発外交 テロ対策でタリバンにクギ

アフガニスタン情勢

北京=高田正幸
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 イスラム主義勢力タリバンが政権を掌握したアフガニスタン情勢をめぐり、中国が周辺国との外交を活発化している。過激派勢力との関係遮断や取り締まりの必要性を繰り返し呼びかけており、新政権を承認する最低条件としてタリバン側に突きつけている形だ。

 中国外務省によると、王毅(ワンイー)国務委員兼外相は18日、トルコのチャブシュオール外相と電話協議した。王氏はアフガニスタンをテロの温床としないとする姿勢を示した17日のタリバンの会見を「歓迎に値する」と評価。「今大切なのは人民の理解と支持を得られる再建の道を探し出すことだ」として、タリバンが過激派勢力との関係を断ち、取り締まる必要があると訴えた。

 王氏は18日、パキスタンのクレシ外相とも電話協議し、「アフガニスタンを再びテロの集まる場所にしてはならない」と語った。

 習近平(シーチンピン)国家主席も同日、イラン、イラクの両大統領と電話会談。アフガン情勢も話し合ったとみられる。また、王氏は16日に米ロ外相とも電話協議。中国はほかにもアフガン問題担当の特使がイラン外相と会談するなど、アフガン情勢に絡んで活発な外交活動を展開している。

 中国はアフガニスタン周辺国と協議を重ねて存在感を示し、タリバン主導の新体制づくりに一定の影響力を持ちたい構えだ。外務省の華春瑩報道局長は19日の会見でタリバンを「以前より冷静で理性的」だとする評価もあるとして旧政権からの変化に期待を示した。(北京=高田正幸)