水素エンジンで支える供給網 トヨタが「仲間づくり」

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三浦惇平
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 トヨタ自動車は、水素が燃料で二酸化炭素(CO2)がほぼ出ない「水素エンジン車」での自動車レース参戦を通じて、水素の供給網の構築を後押ししている。5時間耐久レース(7月31日~8月1日)では、大手ゼネコンがつくった地熱由来の水素を燃料に初めて採用。脱炭素に向け、水素を「つくる」、「運ぶ」といった過程での「仲間づくり」を進めている。

 水素エンジンは、ガソリンの代わりに水素を燃やしてエンジンを動かす。トヨタは「カローラスポーツ」を改造した水素エンジン車「カローラH2コンセプト」で、5月に富士スピードウェイ静岡県小山町)であった24時間耐久レースに初参戦。水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」(FH2R、福島県浪江町)でつくられた太陽光由来の水素を使って、完走した。

 こうしたレースを通じて、水素エンジンの長期的な開発に取り組んでいる。大分県日田市の「オートポリス」であった5時間耐久レースでは、水素の異常燃焼を抑え、エンジンの性能を向上。前回は5分かかった水素の補給も、水素の流量を増やすことで、約3分に縮めた。

水素を「地産地消

 一方、燃料には、同県九重町でつくられた水素を使い、「地産地消」に取り組んだ。この町では今年7月、大手ゼネコンの大林組が、地熱由来の電力で水を電気分解し水素をつくるプラントを、国内で初めて完成させた。地中から出る蒸気を利用して発電。この電力で、水を電気分解し、水素をつくる。

 プラントができた場所は、約…

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