棋士デビュー後も好調 将棋の井田明宏四段

佐藤圭司
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 将棋の棋士養成機関「奨励会」を勝ち抜き、4月1日付で棋士となった井田明宏四段(24)が、公式戦で8勝2敗(8月18日現在。発表前のテレビ棋戦の結果は含まない)と好調。第80期名人戦・C級2組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)では参加53棋士中、たった6人しかいない開幕3連勝だ。

 将棋と出会ったのは、父の転勤で山口県周南市にいた小学1年の夏休み。「新聞の将棋欄で興味を持ち、父にルールを教わりました」。小学4年で「プロ棋士になりたい」と思い、奨励会の前段階にあたる「研修会」に入会。小学5年から京都市在住となり、大阪市の小林健二・九段(64)の教室で腕を磨いた。教室に冨田誠也四段(25)や古森(こもり)悠太五段(25)ら「1学年上の強い人がいたのが強くなる原動力になりました」という。

 「奨励会試験や4級の時に苦労した」と振り返るが、最終関門の三段リーグでは好成績を連発。将棋の研究や記録係などの仕事にまじめに取り組む姿勢から、「いつかはプロに」と周囲の期待も大きかった。

 奨励会を卒業した後も、ゆるまない。「奨励会の年齢制限の26歳まではまだ奨励会員と思って頑張りたい。26歳までに、プロとしてやっていけると思える実績を出したい」と意欲満々だ。(佐藤圭司)