第1回「日本にはワタナベがいる」ミャンマーとの独自のパイプ

有料記事

織田一、奈良部健
[PR]

 ミャンマーで2月、国軍がクーデターで権力を握った。米国や欧州が国軍に制裁を科す一方、日本政府は国軍に「独自のパイプ」があるとして、対話路線を続けてきた。だが、事態の改善は見えない。日本外交の「パイプ」とは何なのか。

 6月初旬、ロンドンで開かれた主要7カ国(G7)財務相会合。財務相の麻生太郎は、メンバー国との二国間会談で、国軍がクーデターで権力を握ったミャンマーの情勢が話題になると機先を制した。

 「日本には(国軍最高司令官の)ミンアウンフラインとじかに話ができるワタナベという男がいる。ミャンマー政策は日本に任せておけばいい」

 政権ナンバー2の副総理を兼…

この記事は有料記事です。残り2007文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
  • commentatorHeader
    遠藤乾
    (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    2021年8月22日19時1分 投稿
    【視点】

     半年前にクーデタで民主政権を転覆し大量虐殺に及んだミャンマー軍事政権と日本政財界は、ズブズブの関係にある。それを検証する連載記事となるのではないか。期待したい。  日本には、伝統的に人権外交の芽がない。すでに公開された外交史料から明らか

連載「パイプ」の正体 検証・対ミャンマー外交(全4回)

この連載の一覧を見る