第3回目詰まりしたパイプ ミャンマーに「打つ手なし」の日本

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織田一、五十嵐誠、佐藤達弥
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「パイプ」の正体 検証・対ミャンマー外交③デザイン・小倉誼之
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 クーデターで2月に権力を握ったミャンマー国軍に対し、日本政府は「独自のパイプ」を通じた対話によって事態改善を図ろうとしてきた。だが、半年を経ても働きかけが機能しない状況に、日本政府は別の道を模索し始めた。

 国軍によるクーデターがあった2月1日に偶然、ミャンマーに滞在していた日本ミャンマー協会会長の渡辺秀央は、いったん帰国した後、5月に再訪し、6月初めまで滞在した。訪問中、クーデターで権力を握った国軍最高司令官ミンアウンフラインに2回会った。

 ミンアウンフラインは「民主化を進める約束は絶対に守る」と強調。「有権者名簿をそろえるのに時間がかかる」と、総選挙の実施までには時間が必要だと理解を求めたという。

「パイプが機能しても、国軍が要求をのむとは限らない」

 だが、国軍が設けた選挙管理委員会アウンサンスーチー率いる国民民主連盟(NLD)を解党する方針で、NLDの主要メンバーは拘束されたままだ。国軍による「民主化」はスーチーやNLD抜きで進むのが濃厚だ。

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最大都市ヤンゴンで2月6日、アウンサンスーチーの肖像を掲げてクーデターに抗議する人たち=ロイター

 国軍が2年以内の実施を約束…

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連載「パイプ」の正体 検証・対ミャンマー外交(全4回)

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