「このまま殺しちゃだめ」 中田翔、巨人移籍の舞台裏

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松沢憲司
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 一人の選手をこのまま見殺しにしちゃだめだ――。

 プロ野球・日本ハムで同僚に暴力をふるったとして、1、2軍全ての試合に出場できない処分を受けていた中田翔内野手(32)に、巨人が救いの手を差し伸べた。20日、無償トレードでの移籍が決定。新天地での背番号は「10」に決まった。急転直下の移籍の背景には、巨人首脳陣のある思惑があった。

 今月4日、北海道・函館での試合前に同僚と話をしている間に突然激高し、手をあげたとされる中田。この日、東京都内で行われた移籍会見が、一連の問題が起きてから初めての公の場だった。染めていた髪を黒にし、ひげをそり、スーツ姿で会見に臨んだ中田は「(被害者)本人もそうだし、ファンを裏切ったことに関して、すごく後悔し、反省しています。すみませんでした」と深々と頭を下げた。

 昨季は自己最多の31本塁打を放ち、108打点で3度目のパ・リーグ打点王に輝いた。高い実績を誇るが、今回の行為は決して許されないものだ。獲得すれば批判されかねない中で、巨人はあえて中田の獲得に踏み切った。

 「過ちを犯さない完璧な人間はいない。日本ハムの吉村(浩)GMも『涙を流して謝罪した』と。野球を辞める覚悟もあるということで、原監督と話して、一人の選手を救わないといけないという話になった」。巨人の大塚淳弘副代表は移籍の経緯をそう説明した。

 原監督と大塚副代表の間では…

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