記録的豪雨で過去最大のアクセス 気象庁のHP不具合

山岸玲
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 西日本を中心とした記録的な豪雨のさなかに気象庁のホームページ(HP)がほとんど閲覧できなくなった問題を受け、同庁は20日、緊急的な対応を終えたと発表した。2019年10月の東日本台風時の過去最大規模のアクセスを大幅に超えたことが原因だという。

 同庁はこれまで、HPで閲覧できる土砂災害などの危険度を地図上に色分けする「キキクル(危険度分布)」について、避難の判断に使うよう国民に繰り返し呼びかけ、政府は自治体にも活用を促す通知を出してきた。

 しかし、福岡、長崎、佐賀の3県に大雨特別警報が出されていた14日午後0時40分ごろから、ほとんど閲覧できない状態になった。アクセス数が減った同日深夜にようやく復旧した。不具合が発生した直後の14日午後の緊急記者会見でも、黒良龍太・予報課長は「今いる場所の災害発生の危険度をキキクルで確認して」と呼びかけていた。

 今回の不具合について、太原芳彦・情報政策課長は20日、取材に対して「想定が甘かったと言われると、おっしゃる通り」と謝罪。20日までにコンテンツの一部を簡略化するなどし、今回と同規模のアクセス集中にも耐えられるようにしたという。

 赤羽一嘉国土交通相は20日の閣議後会見で、災害発生が切迫していた中での不具合を「あってはならないこと」とし、気象庁の情報発信の体制の充実について、線状降水帯の予測技術向上を含めて「来年度は予算と人員の確保について、全力で取り組んでいきたい」と話した。(山岸玲)