左キラーの三重・原田が本領発揮 迷いなき「待つ姿勢」

山口史朗
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(20日、高校野球選手権大会 三重2-0樟南)

 三重・原田俊輔に、狙い球はなかった。でも、迷いもなかった。

 「初球から狙っていこう」

 先頭打者として右打席に入った二回。1球目は左投手特有の内角に食い込んでくるスライダーだ。言葉通りに振り抜いた打球は三塁手を強襲した。二塁打となり、その後、先制の本塁へ。「仲間が喜んで迎えてくれた」と、うれしそうに振り返った。

 迷いがなかった理由は二つある。一つは、直前の守りで好プレーができたこと。2死二塁で左前安打を処理すると、「低い返球を投げることができた」。本塁を狙った走者をアウトにし、気持ちが乗った。

 そしてもう一つ。最大の理由は樟南の先発、西田恒河が左腕だったことだ。

 「右投手は外へ逃げていく変化球があるけど、左投手はその心配がない。自分に向かってくるボールだけを待っていればいい」

 そう思えるから迷わない。相手が左投手のときに先発する「左キラー」は三重大会でも相手先発が左腕だった準々決勝で先発し、2安打。右投手だった準決勝、決勝は控えに回ったが、甲子園で再び、キラーぶりを発揮した。山口史朗