「巨人には感謝しかない」 涙ぐむ日本ハム・栗山監督

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 同僚選手への暴行で出場停止処分を受けていた日本ハム中田翔内野手が、巨人に移籍することが20日、電撃的に発表された。札幌ドームで楽天とのナイターを前に日本ハム栗山英樹監督は時折、涙ぐみながら思いを語った。主なやりとりは次の通り。

 ――中田選手が巨人に移籍した経緯を。

 「本当に原さんを含め、ジャイアンツもすごく覚悟がいることだったと思う。本当に感謝しかない。甘いと言われるかもしれないけど、間違いを起こした時にちゃんと謝って、それで道をつくってもらえた。やっぱり野球でしか人生良くならないというふうに僕は思っていた」

 「16日に僕は実はいろんな思いがあって、ああやってわざと『うちのチームじゃ難しい』って日本全国に投げたつもりだった。そういうところから一気に動いてこうなったっていう話なので。そこに関しては僕が語るところじゃないから勘弁して下さい」

 ――無期限出場停止というなかで、20日で解除。ちょっと短くはないか。

 「長いとか短いとかそういうことではない。それは彼の行動で判断される。じゃあ、どのぐらい長かったらいいのか。本当に長さというのは反省するかどうかの長さだと思う。野球選手がそれこそ何もしないでいたら駄目になってしまう。今シーズンが終わるまで野球をやらなかったら、本当に野球人として終わってしまう可能性もある。ジャイアンツがああいうふうに判断をして下さったのは、それはもう、何度も言うように感謝しかない。あとは、本当に本人が反省するかどうかっていうことだと思っています。いろんなことを考えて、巨人がああいうふうに動いてくれたことに関して、ただ感謝するしかない」

 ――中田選手の移籍が決まってから本人と話はしたか。

 「スケジュール的にどうにもならなくて、電話で話した。だけど、本当に野球ができなくなると思っていたと思うから、少しだけホッとした感じだった。光明を見いだせたんじゃないかな。ただ、言葉的な表現は『申し訳ないです』っていうことしかないから」

 ――チームのスケジュールとかの事情もあったのだろうが、今日、巨人の移籍会見の中で謝罪する形になったが、この点は。

 「それはごめんなさい。本当はもっと早くしなきゃいけないのかもしれない。遅くなったと言われれば、それは謝るしかない。まずはちゃんと目の前に出て、人前で自分の言葉で謝るっていうことができたことは、意味があると思う」

 ――北海道のファンからしたら、ちょっと寂しかったのかと。

 「ごめんなさい。そういうところは謝る。全て僕が悪い。でも、2回も3回も謝ることではないので。どこかで一番目立つところでちゃんと謝った。北海道の人だけじゃない。日本全国に対して。これだけ野球界や社会に影響を与えていて、彼は日本全国に謝る必要がある。だから一番目立つところで謝らせた。北海道だけで謝っても、日本中、世界中で謝った方があいつは苦しいので」