なぜ、みずほだけ? 繰り返すトラブル、責任論再燃か

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山下裕志、田中奏子、宮川純一 西尾邦明、稲垣千駿
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 みずほフィナンシャルグループ(FG)がまたもシステム障害を起こした。2~3月の4度の障害の再発防止策を6月にまとめ、金融庁業務改善命令を出そうとしていたさなかの5度目。多数の銀行のなかで、なぜみずほはトラブルが止まらないのか。組織のあり方が根本的に問われる事態になっている。

「お粗末」嘆く顧客

 「あまりにもお粗末。ちょっと、もう信用できない。現金を預けておけないですよ」。

 みずほがシステム障害の復旧作業に追われていた20日朝、大阪市の堂島支店を訪れた個人事業主の30代男性は憤った。近く会社を設立する計画があり、資本金に関する手続きで窓口へ足を運んだが、できなかった。みずほを10年以上使うが、他行への変更も考えたいという。同市の梅田支店に来ていた製造業の経営者の男性も「トラブルが続いている。ATMの問題も含めて徹底的に原因を究明し、再発防止策をとってほしい」と話した。

 今年初めのシステム障害を受け、みずほは6月に再発防止策をまとめていた。当時は障害後の事後対応がまずかったため、危機管理態勢や顧客対応の強化を表明。今回は問題発生後1時間以内に会議を設け、20日の営業前の朝7時半に全店へ行員を配置したという。みずほFGの坂井辰史社長は「今までの教訓を踏まえて相応に対応した。足りない部分はしっかりと強化していきたい」と述べた。

 対応は課題も残る。バックアップ態勢が整わなかったことについて、故障が複雑な形態で十分に対応できなかったとみずほ側は説明。顧客通知が開店間際だったことについて、藤原弘治・みずほ銀頭取は「復旧に全力を挙げていた。顧客に知らせたのが30分前だったことが適切かどうかは反省すべき材料」と述べた。

 経営責任論も再燃しそうだ。みずほFG内では「(坂井社長の)残留はみずほ全体の意思だ」「構造改革の立役者で辞任はありえない」との声が一貫してあったが、5度目を迎えて情勢が変わる可能性もある。坂井社長は20日の会見で、「より強固な再発防止策にしていく必要があり、それをやっていくことが私の責務」と述べた。(山下裕志、田中奏子、宮川純一)

みずほばかりが、なぜ……

 日本を代表するメガバンクで…

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