アフガン国旗掲げ、市民が抵抗 タリバン発砲して死傷者

アフガニスタン情勢

バンコク=乗京真知
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 政権崩壊で混乱が続くアフガニスタンの各地で、イスラム主義勢力タリバンに反発する市民のデモが起き、死傷者が出ている。市民は国旗をタリバンの旗に置きかえる動きに反対したり、女性の権利を守るよう訴えたりしている。タリバン執行部は国民に「融和」を訴えるが、現場ではタリバン戦闘員による発砲や暴行が目立つ。

 首都カブールではタリバンが権力を握った15日以降、役所や記念塔、交差点などにある黒、赤、緑の3色の国旗が、タリバンの白い旗に取りかえられた。「シャハーダ」(信仰告白)と呼ばれる聖句「アラーの他に神はなし、ムハンマドは神の使徒である」が黒い字であしらわれており、旧タリバン政権時代も国旗として使われた。

 東部ジャララバードの住民によると、市中心部で18日昼、市民数十人が3色の国旗を掲げて交差点で「国旗を守れ」と抗議した。地元メディアによると、解散を求めるタリバン戦闘員の発砲で3人が死亡した。

 東部で活動するタリバン構成員の一人は、朝日新聞の取材に「撃ったのは住民があおってきたからだ」と語った。国旗変更に反対するデモは首都や東部クナールなどにも広がり、死傷者が出ている模様だ。

 首都では、携行式ロケット砲や自動小銃を構えたタリバン戦闘員が車で巡回するなか、数人の女性の人権活動家が場所を変えながら「教育を受ける権利を奪うな」などと書いた紙を掲げて街頭に立っている。

 参加者の女性は、地元テレビ「トロ」の取材に「(旧タリバン政権が女性を抑圧した)20年前には戻らせない」と訴えた。(バンコク=乗京真知