福岡で4度目の緊急事態スタート デパ地下では人数制限

有料会員記事新型コロナウイルス

徳山徹、小浦雅和 松本真弥
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 新型コロナウイルスの感染が急拡大している福岡県で20日、4度目となる緊急事態宣言が出された。鹿児島県は初のまん延防止等重点措置が適用された。いずれも飲食店に酒類提供停止や営業時間短縮を求めるなど市民生活を制限し、感染者の抑え込みを目指す。9月12日まで。

 福岡県は、県全域で酒やカラオケを提供する飲食店に休業を要請。その他の飲食店には、午後8時までの営業時間短縮を求める。

 集客施設については、床面積が1千平方メートル超のショッピングセンターや家電量販店など大規模商業施設に人数制限を要請。特に多くの客が訪れる百貨店の地下食品売り場については、入店客を繁忙期の半数以下に制限するよう求める。

 映画館や劇場などは人数を上限5千人、収容率50%以内とし、午後9時までの開催とするよう求める。

 鹿児島県は、鹿児島、霧島、姶良の3市を措置区域に指定。飲食店での酒類提供停止や午後8時までの時短営業、大規模集客施設の営業時間短縮を要請した。その他の市町村の飲食店に対しても午後8時までの時短営業と酒類提供時間の制限(午前11時~午後7時)を求めた。

休業余儀なく「五輪は開催されたのに…」

 福岡県に適用されていたまん延防止等重点措置が緊急事態宣言に移行したことで、飲食店に酒類提供停止を求める地域が県全域に広がった。

 19日午後、飯塚市新飯塚で炭火居酒屋「やっぽい」を経営する津野靖彦さん(48)は「今日で最後ですよ」と寂しそうな笑顔を浮かべた。

 重点措置期間中も時短営業だったが、午後9時まで店を開け、酒の注文も8時まで受けられた。宣言下でも酒を出さなければ午後8時まで営業できるが、津野さんは休業を決めた。「開店は午後5時半。これでは店を閉めろ、と言われているようなものだ」と話す。

 休業しても家賃などの経費はかかる。「東京五輪は開催されたのに、飲食店には休業を求める。矛盾を感じる」

 豊前市のカフェ「ぶぜんパラダイスキッチン」は、バーベキューが売りだ。だが、20日からカフェを休み、弁当や総菜の販売のみにした。

 経営する則武展博さん(51)は「何度も出る緊急事態宣言に、その都度一喜一憂していられない」と、食材を瞬間冷凍できる機械と冷凍庫を購入した。自粛期間が長引くことも想定し、食材を長期保存できるようにするためだ。

 とはいえ、コロナ禍で売り上げは半減した。バーベキューセットや自家製のタレなどの販売に力を入れても、売り上げは思わしくはなかった。「都市部と地方では、飲食店のにぎわいに違いがある。宣言による要請も全県一律でなく、地域の実情に合わせてほしい」と語った。(徳山徹、小浦雅和)

デパ地下では客数計測 関係者「なぜ百貨店だけ…」

 福岡市博多駅ビルに入る博多阪急。地下食料品売り場には20日、午前10時の開店直後から客が続々と入った。ただ店によると、客の入りは普段より少ないという。

 博多阪急では、入り口に取り付けた測定器で、客の出入りを把握する。制限を超えた場合、利用が多い地下の入り口からの入店を止めるという。担当者は「混雑しないようにレジを増設したり、人の少ない午前中の来店を促したりしたい」と語る。知人への誕生日プレゼントを探しに来た福岡市の50代の女性会社員は「数カ月ぶりに来たが、思ったより客が入っている。制限は仕方ない」と話していた。

 県内の他の百貨店も同様の対…

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