70代男性のメモ「何かおかしい」 信金職員の気づき

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原田達矢
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 SNSなどを通して外国人の異性を語り金銭をだまし取る、「国際ロマンス詐欺」の被害を未然に防いだとして、中京署は京都中央信用金庫丸太町支店(京都市中京区)の職員3人に感謝状を贈った。金融機関などでの対策も成果を上げる一方で、被害の相談も後を絶たない。専門家は「手口を知ることが重要」と呼びかける。

 「これは何かおかしい」。6月上旬のある日、同支店の窓口担当の倉本由里子さん(38)は、振り込みを希望する左京区の70代男性から手渡された手書きのメモを見て、そう思った。

 男性はその日、海外の銀行に50万円を振り込みたいと、窓口に複数回訪れていた。職員から方法を聞き、振込先の相手に相談しては、別の振込先を指定されることを繰り返していた。

 男性から事情を聴くと、6月のはじめにLINEを通じて絵画の趣味をきっかけに、イエメン在住の医師を名乗る女性と知り合ったという。メッセージのやり取りには、「現地の紛争に巻き込まれないために京都へ行きたい」、「荷物を事前に送りたいが今はお金が使えない」などと、片言の日本語で書かれていた。荷物らしき写真とともに「助けて」「銀行には相談しないで」という文章もあった。

 倉本さんらは「振込先や文章が変です」「必要だったら銀行に相談してほしいという」などと説得。男性は、詐欺ではない、とかたくなだったが、「たしかに不自然かもしれない」と次第に冷静になり、振り込むのをやめたという。倉本さんは「お客さまの話をじっくり聞いて、被害にあう人が出ないように努めたい」と話す。

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