「先祖の心」ペリー縁の星条旗を再生、愛媛から小笠原へ

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中山由美
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 19世紀前半、小笠原諸島・父島に移住した米国人の子孫の元にこの夏、かつての星条旗のレプリカが届いた。旗はペリー提督から授かり、代々大切に受け継がれていたが、太平洋戦争中に「敵」となった米国人への迫害を恐れ、燃やされていた。その事実を知った愛媛県西条市の時計店店主が思いを寄せ、当時の星条旗のレプリカを作り、父島へ贈った。

 星条旗のレプリカを受け取ったのは父島に住むセーボレー孝さん(63)。小笠原村職員だった孝さんは、1830年5月、父島に渡った米国マサチューセッツ州出身のナサニェル・セーボレー氏の5代目の子孫にあたる。

 19世紀初め、欧米諸国はクジラを追って太平洋へ進出し、捕鯨基地として注目したのが小笠原諸島だった。ナサニェル氏ら米英伊、デンマーク出身の5人と太平洋諸島の人々を加えた約20人が、当時無人島だった父島に住み着いた。

 「黒船来航」で有名なペリー提督も、父島と縁がある。浦賀(神奈川県横須賀市)に艦隊で現れ、日本に開国を迫る前の月、53年6月に父島へ来航。ナサニェル氏を行政長官に任命し、その際、ペリー提督から星条旗が授けられたという。

 その後、島は大きな歴史の波にのみ込まれていく。

 75年に明治政府が島の開拓…

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