コロナ下、直前に涙のむパラ選手も「一気に地獄落ちた」

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枝松佑樹、斉藤佑介遠藤隆史
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 パラリンピック選手団の来日最終盤を迎えた21日、一般利用客がまばらな成田空港の到着ロビーに、新型コロナ検査などを終えたオーストリア選手団約20人が出てきた。「ウェルカム」と声をかけるボランティアに、専用レーンを通る選手らは笑顔で応じ、車いす用のリフト付きバスに乗り込んでいった。五輪から空港でボランティアに当たる男性は「パラの選手は用具が多い。困っているようだったら荷物を運ぶのも手伝っている」と話す。

 約160カ国・地域から史上最多となる約4400人の選手が参加する東京パラリンピックの開幕まであと2日。過去に例のない新型コロナの感染拡大に直面し、翻弄(ほんろう)されながらも開幕を迎えるパラの現場を報告します。

 成田空港では五輪の時よりも検査用スペースを広げ、動線上の障害物に緩衝材をつけた。「選手団にとって検疫が日本とのファーストコンタクト。多様性に対する日本の姿勢が見られている」。空港検疫所の田中一成検疫所長は言う。

 来日する選手がいる一方、世界的なコロナ禍でサモア、キリバス、バヌアツ、トンガの4カ国は参加できなくなった。飛行機が経由する豪州が渡航者に2週間の隔離を求めたためだという。国際パラリンピック委員会(IPC)が21日、明らかにした。

受け入れ先の担当者、移動に同行しトイレ清掃も

 国内の感染拡大も影を落とす。直前に米国女子シッティングバレーボール代表が愛知県一宮市に辞退を申し入れるなど、国内での事前合宿の中止が相次いだ。

 そんななか、チリ代表の卓球

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