メガネかけたら背筋が伸びる? 東北大ベンチャーが開発

武井風花
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 【宮城】パソコンに長時間向かうとき、メガネに小さな装置を付けるだけで、姿勢が良くなる――。東北大発のベンチャー企業「weCAN」(仙台市青葉区)が、肩こりなどに悩む人の姿勢改善を促す装置を開発中だ。今年中の商品化をめざしている。

 その名も「美姿勢メガネ」。

 フレームに親指の先くらいの部品(8・4グラム)を外付けすると、センサーが頭の角度やパソコン画面との距離を測り、背骨の角度を推定。連動するアプリをスマホやパソコンにダウンロードしておけば、無理のない姿勢か、猫背になっていないか、リアルタイムで確かめられる。蓄積したデータをもとに、姿勢の点数もつけてくれる。

 悪い姿勢を感知すると、使っているパソコンの画面を赤くして見えづらくするモードもある。仕事を一時中断させ、「背筋を伸ばして!」と警告するしかけだ。

 発案者は、同社代表の高橋佑生(ゆうせい)さん(27)。東北大工学部在学時の2017年に開発にとりかかった。

 きっかけは、所属するNPOで子どもたちにプログラミングを教えていた時、多くの子が前かがみでパソコンに熱中していたこと。「注意しなくても、自発的に姿勢を良くする仕組みをつくれないか」と考えた。20年3月からは、東北大医学部整形外科教室の協力も得ている。

 日頃から肩こりに悩む記者(23)が、試作段階のものを実際に使ってみた。装置は軽く、違和感はない。横にアプリを起動させたスマホを置き、いつものようにパソコンに向かうと、スマホに「首に負担がかかっているかもしれません。姿勢を確認しましょう」との赤い文字。少し頭を上げると、「よい姿勢を保っているようです」と青い文字になった。

 ただ、ちょっと油断しただけで「悪い姿勢になりかけていませんか?」と、黄色で促される。

 同社では今後、背骨の角度の累積データから病気のリスクを算出する仕組みも実用化したいという。高橋さんは「背骨の健康は今まで開拓されていない分野。一大市場を創出したい」と意気込んでいる。

 問い合わせは同社(022・721・2035)。(武井風花)