長崎商、2死から3連続適時打 粘っこくコツコツの打線

大坂尚子
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(22日、高校野球選手権大会 長崎商6-2専大松戸)

 長崎商は実に粘っこい。

 勝ち越した五回の3点はすべて2死から奪った。一、三塁から城戸悠希の内野安打でまず1点。なお一、二塁で松井心助は気を引き締めた。「喜ばず、1点1点を積み重ねていく」。追い込まれながらも低めの厳しい変化球を右前へ。続く鬼塚陸人は、救援に出てきた相手エース深沢凰介の初球を左前へ。主導権を奪うには十分な3連続適時打だった。

 「負ける気はしない」のだと松井は言う。長崎大会では準決勝までにサヨナラ勝ちが2度。決勝も九回に1点差を追いついて延長を制した。今大会1回戦も逆転で熊本工を破った。松井の言葉は過信ではない。

 順延続きのなか、室内での打撃練習に十分な時間を割けた。そこで徹底するのは、低く強い打球を打つこと。この日は激戦区の千葉を勝ち上がった実力校を相手に単打ばかりを15本集めた。「ここからも変わらずにチームでやることを徹底していく」と主将の青山隼也。全員が同じ方向を向き、結束している。

     ◇(大坂尚子)

 長崎商は2番手の田村琉登(りゅうと)が好救援した。1回戦に続いて六回から登板。右横手から130キロ台前半の直球を軸に、テンポ良く打たせて取った。九回に2連続四球と暴投で無死二、三塁のピンチを招いたが、味方の好守にも助けられ1点も許さなかった。「打者のリズムを崩すことを意識して、うまくできた」