英ブレア元首相「悲劇的で危険」 アフガン撤退の米批判

アフガニスタン情勢

ロンドン=金成隆一
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 英国のブレア元首相が21日、米国のアフガニスタンからの撤退は「悲劇的で、危険で、不必要だ」と指摘し、その決定は「大戦略ではなく、政治に突き動かされていた」と批判した。自身が主宰する研究機関で見解を発表した。

 ブレア氏は在任中だった2001年、米国の対アフガニスタンの軍事作戦に参加することを決めた。

 ブレア氏は見解の中で「『永遠に続く戦争(the forever wars)』を終わらせるという愚かな政治スローガンに従うために、私たちはそれを行った」と主張。「永遠に続く戦争」はバイデン米大統領が選挙戦で使った言葉でもあり、バイデン氏への批判と受け止められている。

 また、英国は、アフガン撤退に関して米国から「ほとんど、もしくは全く」相談を受けていないと指摘した上で、「世界の大国の中の2部リーグ降格の危険に直面している。別に気にしないのかもしれないが、少なくとも熟慮の末の決断であるべきだ」と述べた。

 ブレア氏は1997~2007年に首相を務めた。ブッシュ元米大統領の「テロとの戦い」に協力し、英米関係を強化したが、「対米追随」との批判も受けてきた。(ロンドン=金成隆一)