優遇見返りに電化製品を収受、収賄容疑で国交省職員逮捕

加治隼人
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 国土交通省九州地方整備局発注の契約をめぐり、賄賂をもらって特定の業者を優遇したとして、福岡県警は22日、同局下関港湾空港技術調査事務所の係長、中島悟朗容疑者(47)=住居不詳=を収賄容疑で逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、中島容疑者は同局関門航路事務所の係長だった今年1月中旬ごろ、海洋環境整備船のクレーンの修理を発注する際、山口県下関市の船舶修理会社を随意契約の相手先とする書類を起案し、同社が受注できるよう便宜を図った見返りに取締役の男(60)=下関市=から計数十万円相当の電化製品を受け取った疑いがある。この会社とは計二百数十万円分の複数の契約を結んだ。

 取締役は2020年11月下旬~21年2月中旬に複数回、中島容疑者に電化製品を手渡した疑いがあり、県警は今後、取締役を贈賄容疑で書類送検する見通し。

 中島容疑者は、海のゴミや油を取り除く海洋環境整備船「がんりゅう」の修理・点検などに関する契約の起案や、業者の選定をする立場にあった。県警は、中島容疑者が関門航路事務所の係長になった15年4月以降に取締役の男と知り合ったとみている。(加治隼人)