タリバン幹部、クリケット代表を激励 女子選手は排除か

アフガニスタン情勢

バンコク=乗京真知
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 イスラム主義勢力タリバンのアナス・ハッカーニ幹部が、アフガニスタンで人気の球技「クリケット」の代表選手らを訪問したと、地元メディアが22日伝えた。国民的な人気が高まっているスポーツを奨励することで、民衆の歓心を買う狙いがありそうだ。

 同幹部は、外国施設などに攻撃を仕掛けてきたタリバン内の強硬派「ハッカーニ派」のメンバー。地元メディアによると、同幹部は競技の継続を認め、選手が抱える問題の解決に取り組む考えを伝えたという。

 同幹部は長く刑務所に収監されていたが、タリバンを懐柔したい米国が2019年11月、アフガン政府に頼んで釈放していた。

 クリケットは競技人口でサッカーに次ぐ世界2位の球技とも言われ、英国の植民地だった国々で特に人気が高い。

 一方、タリバンが女性のスポーツを認める可能性は低い。タリバンは旧政権時代、女性の体形が分かるような服を禁じ、全身をすっぽり覆う衣装「ブルカ」の着用を義務づけた。体操着は体形が分かるような服の典型とされ、処罰の対象になる恐れがある。(バンコク=乗京真知