「一度リードされるとたいへん」 芝野王座は序盤に注目

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大出公二
【動画】前名人芝野虎丸による王者VS最強対決の展望=村上耕司撮影
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 絶対王者か、最強の挑戦者か。第46期囲碁名人戦七番勝負(主催・朝日新聞社、協賛・株式会社 明治、マニフレックス)は、長年にわたり囲碁界の頂点に立つ井山裕太名人に、急伸を遂げた「ポスト井山」の筆頭、一力遼二冠が挑む。天下のゆくえを左右する大勝負が始まる。

芝野虎丸王座「序盤に注目」

 これまで何度も挑戦手合に出ている一力さんが、名人戦初登場とは意外です。読みの速さと正確さがずば抜けていて、持ち時間の短い碁は圧倒的に強い。でも名人戦リーグなど持ち時間5時間の三大リーグを勝ち抜くのは難しかったのかもしれません。

写真・図版
芝野虎丸王座

 一力さんが長い碁を苦手にしているというのではなく、短い碁は時間に追われて苦手だけど、長い碁は得意という人が多いので、力を抑えられているところはあったと思います。でも今期の名人戦リーグで全勝優勝したように、もう持ち時間の長い短いは関係なく強い。棋士人生の中でも一番いい状態だと感じます。

 持ち時間8時間と最も長い2日制の七番勝負を、一力さんは過去に1回経験しています。3年前の棋聖戦で、井山さんに0勝4敗でした。当時も実力差はあまりなかったと思うのですが、当時と今の違いは一力さんの自信でしょう。自信のあるなしは形勢判断に影響し、勝負に直結します。最近の碁を見ていると、自信がないとなかなか打てない手を打って、碁を楽しんでいるように感じます。

 井山さんも七冠独占の全盛期…

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