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自宅療養のコロナ感染妊婦 救急要請などの「目安」公表

新型コロナウイルス

神宮司実玲
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 日本産科婦人科学会(日産婦)などは23日、新型コロナウイルスに感染し、自宅などで療養している妊婦に向けて、医療機関に連絡する症状の目安を公表した。千葉県でコロナに感染した妊婦が入院先が見つからないまま自宅で出産し、赤ちゃんが亡くなったことを受けた対応。

 それによると、1時間に2回以上の息苦しさを感じる▽心拍数が1分間に110回以上か、呼吸数が1分間に20回以上▽安静にしていても血中酸素飽和度(血液中の酸素の量)が93~94%から1時間以内に回復しない――などの症状がみられた場合は、かかりつけの産婦人科医か地域の保健所に連絡する。

 さらに、息苦しくなり、短い文章の発声もできない▽血中酸素飽和度が92%以下――の場合は、すぐに救急車を要請するよう呼びかけている。血中酸素飽和度はパルスオキシメーターで測定でき、自治体によっては自宅療養になった感染者に貸し出している。

 日産婦などによると、妊娠中はおなかの赤ちゃんのために95%以上の血中酸素飽和度が必要という。妊娠中に感染しても8割以上は無症状や風邪ぐらいの症状で済む。ただ、妊娠中は妊娠に関連したさまざまな異常が起きうるため、性器出血や破水感、頻繁な子宮収縮などがあった場合は、かかりつけの産婦人科医に連絡してほしい、としている。

 一般的に、妊娠後期の妊婦は、感染したときに重症化しやすいとされる。厚生労働省研究班が国内で感染した妊婦144人を調べたところ、妊娠25週以降で重症化のリスクが高まる傾向があった。日産婦などは妊娠の時期にかかわらず、ワクチンを接種することをすすめている。

 千葉県の妊婦は11日に感染が判明。当初は軽症で、県が入院対象とする「中等症の妊婦」や「妊娠36週の妊婦」に該当せず、自宅療養となった。17日に腹部の張りと急な出血がみられたため、保健所などは入院の必要があると判断。同日夕方に自宅で出産するまでに、産科と小児科がある県内の七つの「周産期母子医療センター」などに入院を依頼したが、受け入れる余裕がないなどの理由で断られたという。

 目安は、日産婦のホームページ(http://www.jsog.or.jp/news/pdf/COVID19_20210823.pdf別ウインドウで開きます)に掲載されている。(神宮司実玲)

新型コロナに感染して自宅などで療養する妊婦が気をつける症状の目安

かかりつけの産婦人科医か保健所に連絡

・1時間に2回以上の息苦しさを感じる

・トイレに行くときなどに息苦しさを感じる

・心拍数が1分間に110回以上

・呼吸数が1分間に20回以上

・安静時の血中酸素飽和度が93~94%から1時間以内に回復しない

すぐに救急車を要請

・息苦しくなり、短い文章の発声もできない

・血中酸素飽和度が92%以下

(日本産科婦人科学会などの資料から)

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