自民・石破氏「総裁選より臨時国会を」 出馬は慎重姿勢
山下龍一
自民党の石破茂元幹事長は23日、記者団に「(党員投票を含めた)フルスペックの総裁選をやると政治は止まる。国民の理解を得られるとは思わない」と語った。9月29日投開票を軸に調整されている党総裁選よりも、コロナ対応のための臨時国会を優先させて開くべきだとの認識を示したものだ。
石破氏は「(コロナ禍で)必要な法律や予算を作り、審議の場で国民の疑問にきちんと答えることが必要。法律や予算を成立させた上で、(衆院選で)国民の審判を仰ぐべきだ」と述べた。
一方、自らの総裁選立候補については、「衆院本会議で(行われた首相指名選挙で)菅さんの名前を書いた以上、その責任は国民に対して負わないといけない」と述べ、慎重な考えを示した。
総裁選は、全国の党員・党友投票を省く「簡易型」だった昨年と違い、党員らも参加する通常の形で行う方向。9月17日告示、29日投開票を軸に調整しており、今月26日の選挙管理委員会で決定する。(山下龍一)