外食大手のヨシックスHD、老人ホーム事業に参入検討

根本晃
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 居酒屋「や台ずし」などを展開する外食大手のヨシックスホールディングス(HD)は、有料老人ホーム事業への参入を検討する。新設した投資子会社を通じ、老人ホーム事業を手がける他企業への出資やM&A(企業合併・買収)を視野に入れるという。

 飲食店を展開している名古屋市東京都大阪府福岡県などへの進出を想定し、今月17日に設立した投資子会社ヨシックスキャピタルが投資先を探す。同社の松岡龍司社長は、老人ホーム事業について「社会的に需要があり、既存事業とのシナジー(相乗効果)もあると思う」と話した。

 ヨシックスHDはコロナ禍に伴う時短営業や臨時休業が響き、2021年3月期決算で14年の上場以来初の純損失を計上。足元でも緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の適用地域で休業を余儀なくされている。

 外食企業が介護事業に参入する例は他にもある。牛丼の「すき家」を経営するゼンショーHDは14年に参入し、北海道などで約30の介護施設を展開中だ。居酒屋チェーンを展開するワタミは04年に参入したが、収益の悪化で15年に撤退している。(根本晃)