いつでも、どこでも環境学習を 水俣病資料館などVR化

奥正光
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 コロナ禍で休館していても全国どこからでも環境学習ができるよう、熊本県水俣市にある環境省水俣病情報センターと県環境センター、水俣市水俣病資料館が展示施設の仮想現実(VR)化を進めている。3館のホームページで9月1日、一斉にVR展示をスタートさせる予定だ。

 3館はいずれもエコパーク水俣の「まなびの丘」にある。環境教育や社会学習のため例年約4万人が訪れるが、新型コロナウイルス感染症対策のため昨年度は1割未満に激減したという。コロナ禍でも自宅や学校から展示を閲覧できる方法を模索していた。

 水俣病情報センターなどは今年6月、各地の美術館や観光施設などのVR映像化に取り組む一般社団法人「VR革新機構」(東京)に撮影を依頼。機構がボランティアで引き受けた。

 機構代表理事の横松繁さん(58)らが8月中旬、数日間かけて3館を撮影。周囲360度の風景をとらえる特殊なカメラを使った。

 パソコンなどの画面では、グーグルマップストリートビュー機能のように、館内をさまざまな方向に進みながら展示を見ることができる。拡大すればパネルの小さな文字も読めるという。

 環境省国立水俣病総合研究センター国際・情報室の槌屋岳洋係長は「これまでより多くの方々にVRで見てもらい、実際に来てもらうきっかけになれば」と話す。(奥正光)