創部3年目で甲子園「3年間のつらさ忘れた」 高知中央

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(23日、全国高校女子硬式野球選手権大会決勝 神戸弘陵4-0高知中央)

 阪神甲子園球場で初めて行われた決勝。創部3年に満たない高知中央がこの大舞台にたどり着いた。

 創部は2019年の春。高知・安芸高で主将を務めた元球児の西内友広監督(40)と3年生10人が一から作り上げた。

 当初、練習場所は男子部のグラウンドの隅っこ、50メートルプールほどのスペースしかなかった。打撃練習も満足にできない。西内監督がホームセンターで買ってきた長さがばらばらの鉄パイプで、部員たちは素振りした。短く軽いパイプで正しいスイングの軌道を体に覚え込ませ、長く重いパイプで握力や筋力を鍛えた。

 走り込み。ノック。西内監督はあえて厳しい練習を課した。「中学時代まで『女子だから』と手加減されてきた選手が多い。全力で打ち込んでほしい」。だからこそ、短期間で力をつけた。

 決勝は望んだ結果ではなかった。それでも、氏原まなか主将(3年)は「男の子だけのものだと思っていたけど、甲子園でプレーできて、3年間のつらさを全て忘れるくらいうれしかった」。忘れられない一日になった。