米国で空前の日本食材不足 そばやハマチ、お菓子まで

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ニューヨーク=真海喬生
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 ハマチやイクラ、スナック菓子といった日本の食材が、米国で不足している。在米の日本人にとっては貴重な存在だが、日本食店がメニューの提供を取りやめたり、小売店の棚から消えたりしている。「オイルショックや米同時多発テロの時でも、ここまで不足することはなかった」との声も出ている。いったい何が起きているのか。

 「最初は日本酒焼酎が仕入れられなくなり、最近はホタテやハマチなど海産物に広がった。この先どうなってしまうのか」

 米ニューヨーク市内で日本食店「有吉レストラン」を経営する畑崎博志さん(61)は不安を口にする。

 畑崎さんによると、日本酒などが仕入れられなくなったのは今年6月ごろ。いつものように日本食材の卸会社に注文すると、「すみません、いま在庫がないんです」と言われた。入荷したらすぐにまわすよう頼んだが、実際に入荷したのは7月半ばだった。その頃には、日本から輸送されるウナギやホタテ、ハマチといった冷凍食品も仕入れられなくなった。8月に入り、そばなど乾麺も不足しているという。

 最近は、一つの卸会社に在庫がなければ別の会社にすぐに電話するなど仕入れに奔走するのが日常茶飯事になった。それでも、「他の飲食店も同じように動くので、卸会社に入った食品はすぐに在庫がなくなってしまう」と話す。一部の食材は確保できず、一時的に提供を断念しているメニューもあるという。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、昨春は店を1カ月ほど閉めた。畑崎さんは「持ち帰りを再開し、屋外での営業を始め、今春、席数を減らしたうえでやっと店内の営業を再開できた。せっかくお客さんが戻り始めているのに、メニューを提供できないのはつらい。うちの店は『日本食ならなんでもある』のが魅力なのに」と話す。

 店を経営して今年でちょうど30年。「こんなことは初めてだ」という。別の飲食店では、すし酢などの調味料や、パスタに使う業務用のソースをこれまで使っていたものと変えたところ、味が変わって客に不満を言われた例もある。

 なぜこんなに不足しているのか。

 米国で日本食材を飲食店や小…

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